研究開発に見た遠回りの結論にあきれる -水素エンジンと点火装置-


2012年7月18日水曜日

その後のスバル1000スポーツはどうなった?

2010年10月24日にアップしたブログには、スバル1000スポーツに1300Gのエンジンを載せて、クラシックカーを楽しんでいる友人がいる、と言う記事を書いたが、その後、オリジナルのエンジンに戻した、と言うので訪ねてみた。
これが完全に再生された昭和43年スバル1000スポーツ。登録ナンバーは、当時と同じ番号を選んだ。もちろんクラシックカーイベントでは、フロントだけ当時のナンバーを貼り付けて、若き日への郷愁を誘う 

 すると、昔懐かしいと言うよりも、記憶がはっきりとしない状態の1000スポーツエンジンが確かに搭載されている。ソレックスのツインキャブでCVタイプ。インテークマニホールドこそ1000スポーツのものではないが(オリジナルは鉄製だが、アルミが付いていた)、それ以外は1000スポーツ。
楕円形のエアクリーナー。ツインキャブの証でもある。非常によく再生されたエンジンは、その部分だけ鮮やかだった 

 エンジン再生をその筋のプロにお願いしたと言うこともあり、シリンダーブロックやヘッドはサンドブラスト処理がなされ、新車時以上に(知らないが、おそらく)きれいな状態。

 エンジンを始動させると、1300Gを載せていたときとは違うサウンド。それは当然で、排気量ばかりではなく、エンジンそのものから発せられる独特の音と、アクセルを踏んだときのレスポンスの良さなど、普通のセダンとは明らかに違う感触。

 点火系はどうしたのか見れば、以前、私が手を加えたウルトラ(永井電子)のセミトランジスター点火に、同社のシリコンコードはそのまま使っていた。
エアクリーナーを外すと、ソレックスのツインキャブが現れる。点火装置は以前、私が手を入れた状態で使われていた。ウルトラのセミトランジスター点火システムとシリコンコードだから安心していられる 

 ディストリビューターなどはどうしたのか聞いてみると、それまで使っていた1300Gのものだという。

 これは正解、と言うよりも、それを使った方が安心。なぜかというと、このディスビも、私が作動不良を見つけ、修理していたものだからだ。バキュームアドバンサーやガバナ進角、ポイントカムなど、一通りメンテしたのである。

 ボディ塗装などには痛みも見えるが、再塗装せず、このままにして、歴史を語れる方がいい、と言う話をしているのだが、一方では、きれいに塗装しなおした方が見栄えがいいので・・・と言う方もいるようだ。でも私は賛成しかねる。